第2803話 服飾?
「・・・」
私は、クローゼットを開けた。
「コレだな・・・」
式典用ドレスもあるが・・・
どっちかというと、今回決定するのは・・・
祭祀惑星エリュシオンにて、神々に謁見する用の「正装」だ。
ローブの上にキトンという、リケ神のような服装も考えたが・・・
「アレ」は、「神」用な気がする。
そこで・・・
無難なデザインとして、「宣教師」風の服をチョイスしてみた。
まあ、いつもの女王のローブに比べると俊敏さが殺されるが・・・
その分、魔法防御も高い。
「まあ・・・
皮肉なモンね・・・
「宗教」を否定した国の女王が、「聖職者」の服とは。」
とはいうものの・・・
実は、「魔法」「科学」「錬金術」「宗教」・・・
意外に表裏一体なのだ。
そう考えると、「キティルハルムの女王」も「変わった」と内外に示すことにもなろう。
「あとは・・・
コレか・・・」
女王のローブ同様に、大量の替え・・・
「結構値が張ったなあ・・・」
請求書を見て、脱力する。
ただ・・・
いきなり、私の代でガンガン変えられるのだろうか・・・
画伯女王も、航海王もこのローブを着ていたんだが・・・
確かエニアスも言ってたな・・・
「国母とは、言わば象徴です!」と。
うーむ・・・
清仁大帝も同じように言われているんだろうか・・・
さて・・・
自室の端末に・・・
情報版を読み取らせる。
電子音がして、支払いが終わった。
神前衣装です。




