第2800話 呪いの感染症
タルタロス宇宙・ウリナラース神殿・・・
「何!?
敵に「疫病」をバラまかれただと!?」
ウリナラース神は、報告をした神に怒鳴る。
控える神々は・・・
「相手は、最強の三賢人の一人・・・
「聖大魔王ジョルジュ」だとか・・・」
「笑い続ける毒を持った致死性のインフルエンザウイルスだというぞ・・・」
などと言っている。
「ええい!
医神オピュクシアを総大将とした「ワクチン・特効薬」開発チームを編成せよ!
このままでは攻め込むことはできん!」
祭祀惑星エリュシオン・・・
「にゃーははは!
聖大魔王ジョルジュ様が、古代やんちゃされておられたころの「おもちゃ」とあちしの最強傑作のコラボ!
これで、こっちも戦力の増強の時間がとれるにゃ!」
ファクトリアが、バカ笑いをしていた。
「「「・・・」」」
神々と科学導師たちが、「石化」していた。
「お主・・・
なかなかに容赦はせんのう・・・」
ゼウス神が、ジョルジュを見た。
「人間同士の国防も、大昔はこんなものでしたよ。
だよね?
陛下にアルナス卿。」
「そうだ。
今でこそ、穏やかな者が大半なのでその必要はないが、かつては自国がそれなりの軍備を持たねば、攻める気がなくても攻められるということは多々あったのです。」
「ええ。
向こうが、勝手に自滅するのが先か、あきらめて融和を図る発想に至るのが先か・・・です。」
アルナスと私は、ジョルジュに賛同する。
「しかし・・・
ジョルジュ・・・
あんた、怖ろしい兵器を使うにゃ・・・
細菌兵器とは・・・
「ネズミ」だけに。」
バステト神が、ジョルジュを呆れ顔で見た。
「とんちが効いているでしょ?
僕やみんなはそんなモン持ってないけど・・・
「ネズミ」って、基本・・・
病原ウイルスのキャリアーでしょ?」
わ・・・
笑えねえ!
どっかの国みたくなってきたな・・・
敵のほうも・・・




