第282話 尋問
「ふーッ!
ふーッ!
ふーッ!」
ユニィは、キャプテン・イチジクを尋問・・・もとい拷問にかけていた。
「ユニィ様・・・!
これは、さすがに・・・!」
アルムスは、暴走しているユニィのおなかとのどをさする。
「ごろごろ・・・
にゃう~んッ!」
ユニィは、アルムスに甘え始めた。
「これは・・・
改名するか、近場の銀河軍に自首することをおすすめするよ・・・」
額にかいた汗をぬぐいながら、発酵業務用マウス一号はいう。
「まあ・・・
姫様は、「猫」ですからねえ・・・
触らぬ神に祟りなしといいますし・・・」
発酵助手一号が、白衣のポケットから顔を出しながら言う。
「最寄の銀河軍に要塞に曳航しよう。」
アルムスは、完全に「猫」と化したユニィを見る。
「しかし・・・
この猫が、あれほどの神波動を・・・
おっかねえ・・・」
イチジクは、ユニィを鬼神でも見るかのように眺めている。
「失礼ですが・・・
地球の昔話で、飼い主を殺した者の一族を魔術と妖術で祟り殺した人猫の逸話をご存知ですか?」
「し・・・知ってるぜ・・・
「日本」って地方の「鍋島猫騒動」だ・・・!
まさか、あんたらの星に伝わっていたとは・・・!」
イチジクは、震え上がった。
ユニィ、バーサーク!
結局、「イチジク」に過剰反応したみたいです・・・




