第2788話 新システム
「なるほど・・・
けど・・・
地球のボクシングに例えると・・・
相手に好きなだけボコらせて消耗させるスタイルと・・・
可能なだけかわし、急所に当てさせないスタイルがあると陛下に聞いたにゃ。
これだと・・・
いつかやられると思うにゃ。」
リケ神が、珍しく「ガチ」な表情で「茶!」と書かれたティーカップから緑茶を飲むファクトリアを見た。
「あ~・・・
これ・・・
神波動チャージャー・・・
動力炉外に設置する仕様だから、問題ないにゃ。
ちなみに・・・
1ポイントを100ポイントまで増幅可にゃ。」
「あぶねーにゃ。
つまり・・・
撃ち放題・・・
「殴らせ放題」にゃ・・・」
ファクトリアは、ニヤリと笑う。
「ウマく使えば・・・
「ホープメイカーアタック」で、「殴るだけ」でケリをつけることも可能にゃ。」
その表情を見たファルスは・・・
「見ないうちに、マッドサイエンティスト度に磨きがかかったな・・・」
なんぞと言っている。
「にゃーははは!
単純な話・・・
「盾で殴」っちゃいけないって法はないにゃ。」
うーむ・・・と私とアルナスはうなる。
「パンチドランカーの話をしてやったのが、裏目に出たか・・・」
「ええ・・・」
かつて、「受け」のボクシングをして無敗だった男の話を私とアルナスは、してやったのだが・・・
「だったら、それをぶち抜いてやればいいにゃ!」
とばかりに、それをやってしまったのだ。
「アホですね・・・」
と、アテナ神。
「ああ・・・
アホだぜ・・・」
と、アレス神。
「まあ・・・
さしあたって、新型艦に優先して搭載。
既存艦には、追加装備ということで・・・」
こうして・・・
また強力な兵器が加わった・・・
「兵器」かいな・・・




