第2786話 暴発!
ドレ艦隊旗艦・・・
「ええい!
撃てッ!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
たちどころに、ドレ自身の艦の主砲が暴発する!
「最後の主砲が・・・
暴発しました・・・」
「な・・・んだと?」
ドレは報告を聞いて愕然とする。
「どうも、先ほどの「猿」が細工をしていったようで・・・
全主砲のエネルギー回路と伝達プログラムを、全て「最後の主砲」に集中させるようになっていたようです・・・」
「お・・・
おのれッ!
「猿知恵」をッ!」
ユニティア艦橋・・・
「くくく・・・
どうですかな?
我々の腕は?」
牙を剥きだして、ニヤリと笑うモンクス。
「さすが、エンジンにかけては右に出る者はいないの。」
きらりと目を光らせるユニィ。
「ご先祖様以来、技術畑のプロなの。」
言ってる間に・・・
「あ。
神波動閃熱砲・・・
撃ってきてるにゃ。」
ミラの間の抜けた報告が・・・
「心配いらん。
威力が撃つたびに、増してくるわい。」
「神波動盾は持つにゃ?」
「持つわい。
なにせ、このシステムを構築したのは、貴国の変人総合導師じゃ。」
「げ。」
モンクスの返答に、「だから心配なんだ!」という表情のミラ。
「見るがよいわ。」
データを確認・・・
モニター画面をを見ると・・・
「ん?
敵艦・・・
神波動閃熱砲炉心・・・
オーバーヒート率・・・
上昇中にゃ・・・
つまり・・・」
「くくく・・・
これこそ、相手に「殴らせてその拳を骨ごと砕く」ということじゃよ。
のう、王太子殿下?」
「そーいうことなの。」
ユニィとモンクスは、「悪代官と悪徳商人の表情」になっている。
「こ・・・
この表情・・・
殿下・・・
さすが血は争えないにゃ・・・」
まるっきり、神々と「悪代官ごっこ」をする母ミリアムのようだ。
一方・・・
ドレ艦は、外殻装甲の隙間が、断続的に爆発を繰り返していた・・・
ミラ:これ・・・
まるっきり、悪代官にゃ・・・




