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第2785話 猿人トラブル

ユニティア艦橋・・・


「後は「お客に」任せておくの。」


ユニィは、ニヤリと笑う。


「猫」さながらに。



ドレ艦隊旗艦・・・


神波動動力炉オーラドライブ炉心室に異変!」


「何があった!?」


「もう何があっても驚かんぞ!」という表情のドレ。


「そ・・・

それが・・・

侵入者です!」


「???」


「転移魔法で侵入したらしいのですが・・・」


オペレーターは、映像を映す。


そこに映ったのは・・・


整備服を着た・・・


「猿!?」


どことなく、人間っぽい。


それもそのはず。


リシテアールで絶滅していなかった猿人・ホモエレクトスだった。



神波動動力炉オーラドライブ炉心室・・・


「くくく・・・

エンジンルームに「猿人」がいるとは、思うまいて。」


そこにいたのは、トラルティール所属のプロのメカニック・・・


エテ・モンクス率いる一個小隊だった。


「どうじゃ?

システムのほうは?」


モンクスは、部下二人に聞く。


「へい!

おやっさん!

人間の作るモンは、宇宙共通のようです。

ずいぶんと宇宙連合規格に近いようですな。」


「おやっさんじゃねえ!

白銀騎士シルバーナイト待遇・技術大佐と呼ばんか!」


モンクスはツッコむ。


「じゃあ・・・」


モンクスの眼が、ギラリと光った。


「どうせ、主砲塔は一ブロックしか残ってねえんだ。

「全主砲」に回る神波動オーラエネルギー全てが、そっちにまわるように細工してやれ。」


そこで、スパナでナットを締めていた「女性?」部下が答える。


「ソレ・・・

終わってます。」


「あと、神波動閃熱砲オーラエクストラキャノンを撃つたびに、余計に負荷がかかるように細工しましたぜ。」


それを聞き、モンクスは頷き、部下たちと魔法円に入る。


呪文を唱え、印を結び・・・


さらには監視カメラに向かって言う。


「これがホントの「猿人トラブル」じゃ!」


そのまま、術を起動し、その場から・・・


「「去る」のじゃ!

「猿」だけに!」


親父ギャグを残して、モンクスたちはエンジンルームから去った。

「猿」だけに!

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