第2784話 泥棒小隊
ユニティア艦橋・・・
「殿下!
勝手に、「泥棒小隊」が出撃したにゃ!」
ミラが悲鳴交じりに報告する。
「え?」
ユニィが「石化」した。
次の瞬間・・・
「あんの泥棒ども!
帰還したら、おしおきなの!」
「ま・・・
まあまあ・・・
殿下・・・
敵宇宙の元素を調べるにもいいにゃ・・・」
ユニィはミラの説得に、「とにかく」黙る。
さて・・・
「さあ・・・
いくにゃ!」
と、小隊長のエリシャ・ミケランジェロ。
「くくく・・・
敵艦の武装の一つも分捕れば、いいデータがとれますね・・・」
と、人鼠のラフィ。
「既知のチップなら、神聖私諒海賊艦隊にも高く売れます!」
と、人兎のビビット・スーン。
彼女たちは、新型可変機を与えられていた。
ドレ艦隊旗艦・・・
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
「今度はなんだ!?」
いいかげんキレかかっているドレ指令。
「そ・・・
それが・・・
主砲やミサイルを片っ端から・・・
「盗まれ」ました!
主砲は第三砲塔しか残っておりません!」
その報告に「石化」するドレ。
「はあ?
何を考えておるのだ!」
その様子を、ユニティア艦橋の上から観察していたのは・・・
「海猫隊」だった。
「やるにゃ。
最初、ミラ閣下が「犯罪者の恩赦」って言ってたときは、正気を疑ったにゃ。
しかし・・・
結果を残してるにゃ。」
ドレ艦隊は、こうやって徐々に武器を喪って・・・
追い詰められていく・・・
デター!
泥棒部隊!




