第2779話 宇宙とは
リシテアール宮殿地下・スパコーンの部屋・・・
「おッ。
来られましたな。」
そこにいたのは、清仁大帝。
他、科学導師やそれを肩書に持つ王たちだった。
「どうだった?
神々の見解は?」
アルナスが、頭をボリボリとかく。
「汚いよ君!
いくら無頓着とはいえ、髪くらい洗えよ!」
ジョルジュが怒鳴った。
「ええ。
私や皆の意見とほぼ同一でした。
それどころか・・・
デウス・エクス・マキナ様が、「マルチバース」こそが「巨大な生物の最小単位」と見ておられるともね。」
「・・・」
完全にスルーされたジョルジュだが・・・
「うう・・・
ヴァムラム様がコワかったぜ・・・」
まるで、締められる寸前のような表情の唐揚げさん。
「コスモゾーン・・・」
その清仁大帝の言葉に、皆が集中する。
「それって・・・」
ジョルジュが聞く。
「宇宙「そのもの」と言える神のことです。
我々は・・・
森羅万象・・・
「コスモゾーン」と伝えられるものの一部であるという思想ですね。
これを教えられずに知ったのは・・・
ブッダ神のみとされています。」
「ほほお・・・
では、大帝陛下。
我らの奉る「神」・・・
「大精霊」とは、まさに・・・
「ソレ」だと申されますかな?」
科学者であるネイティブアメリカンの族長シルバーが尋ねた。
「おそらく。」
そこで・・・
「では・・・
陛下・・・
神々は、どう仰なんや?」
スパコーンが尋ねてきた。
「タルタロス宇宙の迎撃・あるいは融和ですね。
ならねば・・・
この「マルチバース」に悪影響が出る・・・
つまり・・・
「コスモゾーン」や「大精霊」が、病気になってしまうようですね。」
私が答えた。
でっかいなあ・・・




