第2774話 やっぱりチキンかよ
祭祀惑星エリュシオン・オリンポス区画・・・
そのヘルメス神殿・・・
「バカモノ!
なぜ、チキンからの情報を寄越さなかった!
楪の魔女やシェス神の情報だけで戦えるわけではないぞ!」
私は、ヘルメス神の「怒られて」いた。
「申し訳ございません。
なにぶん、この者の報告を聞きつつチキンを食しておりましたので。」
ん?
私が首根っこを掴んだ唐揚げさんが、何か言いたそうに見ているんだが。
「馬鹿正直に釈明すればよいモノではない!」
そこで・・・
「あの~・・・
ヘルメス様・・・
お言葉だけど・・・
オレ・・・
「唐揚げさん」って名前があるんだが・・・」
唐揚げさんが、抗議する。
「意見なら聞くぞ、チキンよ。」
やっぱりかよと思いつつ・・・
唐揚げさんは、説明する。
「正直・・・
あの楪の魔女様の要塞空母艦エレノーラは、「バケモノ」だったぜ。
ただでさえ、二門の神波動閃熱砲を持っているのに・・・
六対のタラップに、一個艦隊を格納して、さらにそこから神波動閃熱砲をぶっ放すんだ。
どんだけの火力なんだという話だよ。
そればかりじゃねえな。
シェス様も怖ろしかった。
陛下が昔言ってた、「多くの破壊神を抹殺した」って話は誇張じゃねえってわかった。
味方にこれだけの戦力があるのに、こうまで慎重なのは・・・
なんでなんだい?」
そこで、ヘルメス神は渋い顔になった。
「この宇宙とタルタロス宇宙は、交流がない。
そのため、これまで知り得た情報しかないのだ。」
唐揚げさん:やっぱりチキンかよ!?




