第2765話 情報戦
「どっせいッ!」
ありったけの「イチゴ味のガム型プラスチック爆弾」で、もろくした扉を、鉄拳で砕くマリオン。
「よ・・・
よくぞ来た・・・
わ・・・
私は・・・」
バキッ!
楪の魔女が前口上の途中のダロスを殴る。
「ホーテ」と刻印が打たれた「鈍器」で。
「私は、楪の魔女・エレノラです。
ここの弱点をお教え願いたい。」
「な・・・
名乗りを・・・
ぐへッ!」
楪の魔女の蹴りが、「お宝」を砕いた。
「あげている・・・
ぐはッ!」
もう、遠慮会釈もない。
「・・・そうですか・・・
この要塞の責任者の「ダロス」と申されますか。」
「な・・・
なぜわかった!?」
驚くダロス。
「この「情報戦パック」は、あらゆる情報収集を可能としています。
あなたに触れるか、攻撃するだけで情報を得られます。」
その間にも、マリオン他、楪の魔女配下は、艦橋内のオペレーターを血祭りにあげつつ、コンピュータをハッキングして情報を盗み取っている。
これらは、楪の魔女を通じて艦隊全てに転送されていた。
「さて・・・」
楪の魔女が言うがはやいか、マリオンは・・・
「イチゴ味のチューインガム型プラスチック爆弾」を、たっぷりダロスにくっつける。
「では、脱出です。」
その言葉に従い、楪の魔女に配下たちが集まる。
「ま・・・
待てッ!」
そうダロスが制止したときは、もう遅かった。
彼女たちは、転移魔法で消えていたからだ。
ほどなく・・・
「ぐはあああああああああああッ!?」
ダロス自身が爆発炎上。
その次に、要塞全体が連鎖的に爆発していく・・・
ボコボコです・・・




