第2764話 シェス神感心する
要塞空母艦プロビデンス艦橋・・・
「楪の魔女とエレノールによるリンクで、爆発的な情報の収集がされております。」
風の竜鳥シルフィード神が、報告する。
「さすがだな。
リシテアール連邦の古代文明は、ダテではないということか。」
そう言うと・・・
「下から砲撃!」
「機械天使第一部隊、迎撃!」
オペレーターの一人、炎の竜鳥サラマンディーネ神の報告に、シェス神は指示を出す。
「こちらを狙っていた敵艦・・・
機械天使・座天使隊に「股間から」斬られました・・・」
棒読みで報告するサラマンディーネ神。
人型艦が、直上に神波動閃熱砲を撃ったのを、神波動盾で受け止め・・・
「股間」から斬ったらしい。
「どうやら・・・
リケ神の機械天使のOSをコピーしてプログラムを組んだのが、裏目に出たようです・・・」
「妙な「クセ」を受け継いだようです・・・」
シルフィード神が、あきれ返る。
「なるほど・・・
つまりは、この似非機械惑星は・・・
要塞であることと、神波動閃熱砲を始めとする兵器を多数搭載していることを除けば・・・
ほぼ「がらんどう」ということになる。」
シェス神は、ニヤリと笑う。
「では・・・」
「そうだ。
あの要塞を撃破して、楪の魔女が戻って来た時・・・
あの惑星型の要塞を一気にたたく!」
シェス神は、意地の悪い笑みを浮かべた。
「資源の無駄遣いを悔やむがよい!」
やっぱり、「機械天使」だった!




