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第2763話 情報型装備

「ひゃあ・・・

上官が機械人間アンドロイドだとやりやすいにゃ!」


マリオンが敵・機械人間アンドロイド兵の「お宝」を火炎魔法を載せた鉄拳で砕く。


「何を言いますか・・・

楪の魔女(エレノラ)様は、あくまでも中身は「人間」。

全人工製なら、こうはなりません。」


ネズミ銃歩兵が言う。


「ふむ・・・」


楪の魔女(エレノラ)は、脳内で何か考えていたようだが・・・


「どうやら、こちらからの情報提供と、エステリアからのリンクで全貌がつかめそうです。

しかし・・・

これでは精度が悪いですね。」


言うと・・・


「全攻撃パック排除。

情報収集パック召喚!」


楪の魔女(エレノラ)は、全身センサーのような姿になる。


「情報型装備です。

私は現在、戦えぬこともないですが・・・

これまでに比べると、ずいぶん低下しました。」


だが・・・


「どってこたあないにゃ!」


例の「イチゴ味チューインガム型プラスチック爆弾」を噛むマリオン。


吐き出したそれを、再び現れた電子ロックの扉の隙間にセットする。


「にゃッ!」


どごんッ!


派手な爆発で、扉は吹っ飛ぶ。


「ふむ。

空気中の水素の軽い核融合。

学習していますね。」


「まあ・・・

毎回、着火ごときに爆裂魔法使ってられないにゃ。

とにかく・・・

楪の魔女(エレノラ)様はご自分に敵が迫ってもなんとかなるかもだけど、万が一もあるにゃ。」



惑星要塞プラテネス艦橋・・・


「ええい!

なんなのだ!?

あの全身兵器の魔導士とその配下は!?

まるで隙がないではないか!?」


ダロスは、激昂していた・・・

マリオン・・・

意外に学習してます。

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