第2762話 機械参謀エステリア
楪の魔女艦隊、中核旗艦エレノール・・・
その艦橋・・・
「楪の魔女様は、どの辺りまで侵攻されました!?」
操縦桿を握るのは、 古代文明時代に楪の魔女の弟子であった助手・エステリアである。
彼女と同じエルフ系で、当時のノワール神、ガチョウおばさんと共に超魔王だったハルカ神と戦った一人だ。
彼女は、神々に霊魂を再生され、神々に機械の肉体を与えられた。
機械参謀エステリアである。
「かなり深くまで侵攻されています。
ただ、あの巨大な機械惑星要塞は、内部まで把握しませぬと、ただ破壊するのにも一苦労ですので・・・」
オペレーターの妖精族が言う。
「問題は・・・
あのクラスの要塞がいくつもあるということですね。」
エステリアは、手を振る。
「前方の艦隊を殲滅なさい!」
神波動閃熱砲が火を噴き・・・
いくつかの敵艦隊を沈める。
「周囲の索敵!
データを収集を!
オンラインで、楪の魔女様やシェス様に転送!」
エステリアは、モニター画面を見てうなった。
「まさか・・・
あの日は思いもしなかった・・・
敵であったハルカ博士と味方とは・・・
さらに・・・
あのノワールの子孫が、あのような立派な女王となっていようとは・・・」
そんなことを考えていると・・・
「!!!」
艦橋を、タルタロス宇宙の機動兵器が狙っていた。
が・・・
それを、天使のような機械兵が両断する!
機械兵は、ワイヤーを伸ばす。
マグネットでかちりと固定。
「創造神帝艦隊所属・機械天使隊隊長の熾天使ガルエルです。
ご油断めさるなとの、シェス様のお言葉です。」
そう言うと、ワイヤーを回収して飛び去る。
「開発に成功していましたか。」
エステリアは、頭を抱えた。
創造神帝の配下に「機械天使」!




