第2759話 人工惑星要塞
「なんなのだ!
あの巨大な艦は!?」
タルタロス宇宙要塞指令・亜神ダロスは、エレノーラに悪態をついていた。
・・・が。
「おのれ!
この人工惑星兵器プラテネスの全・神波動閃熱砲を叩きこんでやれ!」
だが・・・
「中央の要塞空母艦・・・
神波動盾を展開しつつ、「特攻」してきます!」
「なんだと!?」
オペレーターの返答に、ダロスは驚愕した。
「最大戦速!」
「最大戦速、あの「デブ・スター」にぶっこむにゃ!」
オペレーターが復唱。
「どうやら・・・
タルタロス宇宙では、「ホープメイカーアタック」や類する攻撃はないようですね。」
エレノーラは、「攻撃をせず」突っ込んでいく。
ドガアアアアアアアアアアアアンッ!
敵要塞の外殻装甲を破り、内部へ突入する。
「親衛隊だけ随行を。
私自ら破壊します。」
楪の魔女は、ローブをまとって操縦席から降りる。
「召喚!
腕部ガドリング!
背部砲塔!」
楪の魔女の両腕にガドリングが、
背部にキャノンパックが装備される。
「にゃ~・・・
楪の魔女様、カッコいいにゃ。」
オペレーターがうっとりとする。
「急遽、ファクトリア・ミケランジェロに製作していただきました。」
「「「げ!」」」
親衛隊は、「石化」する。
ダロスは、あわてふためいていた。
「アレは・・・
機械人間魔導士か!?
こちらの宇宙は、こんな剣呑な兵士を投入しているのか!?」
モニター画面の向こうでは、ガドリングを連発して進む楪の魔女と、それに随行する親衛隊がいた!
エレノラは、様々な銃火器を身体に「直接」装備できます。




