第2758話 驚異の要塞空母艦エレノーラ
要塞空母艦エレノーラは、時間をかけて変形していく。
まっさきに変形を終えた盾艦バックラー級は、その機動力で僚艦への攻撃を無効化する。
また、巡洋艦や戦艦は変形を終え、神波動閃熱砲を連発したり敵艦を殴って撃沈していく。
そうして・・・
要塞空母艦エレノーラは、背の二本の神波動閃熱砲のみと六隻の空母をタラップとして持った、異様な人型に変形を終える。
あたかも「阿修羅像」のようだ。
「神波動閃熱砲、発射準備!
攻撃艦隊スタンバイ!」
ガコンッ!
神波動閃熱砲が、前方にスライドする。
空母が、全てハッチを開く。
そこにいるのは、数隻の発射体制の人型可変戦艦だ。
しかも、発射準備は完了している。
「発射ッ!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
無数の神波動閃熱砲が、火を噴いた!
敵艦隊は、一斉に撃沈されていく!
プロビデンス艦橋・・・
「さすが先進国出身の魔女だ。
怖ろしい戦術だな。」
シェス神は、ニヤリと笑う。
「よもや、人間がこんなものをつくるとは・・・」
シルフィード神が、目を見張った。
「だが・・・
こんな発想は、私が人間の頃はなかったぞ。」
見ると、楪の魔女艦隊に砲撃した艦に対し、神波動盾全開で受け止め、その勢いでバックラー級が「防御」したまま「殴り」、撃沈しているのだ。
「これがホントの「攻撃は最大の防御」か。」
大艦巨砲主義!




