第2754話 やってみましょう
ここでハルカ神は・・・
「では・・・
やってみましょう。
エレノラ・・・
ノワール神?」
「ええ。」
「はい。」
楪の魔女とノワール神がうなづく。
三人は人差し指を立て、集中する。
そうして・・・
三つの金剛石が現れる。
これが、色を変え・・・
黄金、銀、クリスタルに変化した。
「これは、ミリアム女王の理論でやりました。
科学神以外でできる方は・・・」
「「「いねーよ!」」」
神々と科学導師からの総ツッコみ。
「うーむ・・・」
ハルカ神は、メガネを押し上げる。
「そもそもあなたは、かつての超魔王だ!
そして、今は「神」!
できて当然だ!」
一人の科学導師が怒鳴る。
しかし・・・
「はあ・・・
今の科学導師・・・
「働いて」おられるんですか?
ミリアム女王の家臣の科学長官ファクトリア・ミケランジェロは、半ば趣味とはいえ「働いて」おられますよ?」
「あんなのと一緒にするな!」
噛みつく科学導師。
頷く、科学導師たち。
「失礼にゃ!」
ファクトリアがむすっとする。
「ええい!
あんたは黙れ!
「神をも恐れぬマッドサイエンティスト」が!」
私は、ファクトリアの頭を殴る。
「痛いにゃ・・・」
「それはこっちだ!」
私の拳からは出血している。
「え~と・・・」
ファクトリアは、空気中の元素から金剛石を精製する・・・
「「「アホな!?」」」
「にゃ。
ナキ閣下だって、鉄元素を精製して「重い槍」ってやってるにゃ。」
「うるせーッ!」
私は、ファクトリアの頭をひっぱたく。
「だからあんたらミケランジェロ一族はアホなんだッ!」
できねーよ・・・




