第2753話 ハルカ神の見解
そこで、ハルカ神が挙手する。
「なかなか興味深い。
しかし・・・
かつて私が「人間」だったころや「超魔王」だったころには、すでに出ていた理論です。
ミリアム女王。
どこでその発想に至りました?」
ハルカ神は、興味深げに私を見ている。
「これをご覧ください。」
私はスクリーンを展開した。
ずらりと元素記号の並んだ表・・・
「おお・・・
元素記号表・・・」
一人の科学導師が言う。
「これを見て、「もし、自分勝手に番号を書き換えられたら」と思いました。」
「あぶねーにゃ・・・」
「ガチで考えるとは・・・」
「いや・・・
科学導師の発想ってな、そっからだよ・・・」
なんか、科学導師たちが失礼なこと言ってるなオイ。
「いつ思いつきましたか?」
「え・・・
え~と・・・」
「いつ?」
しつこいぞ!
「ぜ・・・
前世の・・・
学生時代に・・・
ヒマな時、物理の教科書を見ていて・・・」
私の両耳は、ぺたんと垂れ、尻尾も垂れ下がった。
「へ・・・
陛下!
あなたがしょぼくれる必要はないぞ!
なぜなら・・・」
アルナスが叫んだ。
「「私」も同じクチだ!」
ええい!
仲間が欲しいんじゃないやい!
「まあ・・・
科学的考察とは、そのようなモノですからね。
では・・・
どうなさいます?
サイレス神。
あのような攻撃を防ぐには・・・」
ハルカ神は、メガネを押し上げ、ニヤリと笑った。
相変わらず、怪しい人です。




