第2746話 精霊神VS科学神
サイレ艦・艦橋・・・
「お・・・
おのれ!
精霊神ルウ・・・
貴様の血の色は・・・」
「赤です。」
サイレ神に対峙したルウ神は、きっぱりと言う。
「いい加減やめにしませんか?」
「命乞いか?」
「違います。」
ルウ神は、剣をサイレ神に向けて言う。
「あなた方が憐れだから言っているのです。
戦いとは・・・
何も生みませんよ。」
だが・・・
「綺麗ごとばかり言うな!
それでは、何も守れん!
何も手に入れられん!」
サイレ神の言葉に・・・
「そうですか・・・
ミリアム女王の言う通りですね。
「綺麗ごと」があるから神がうまれた・・・
「綺麗ごと」があるから人間は進化した。
神であろうと人であろうと、言えないのなら、滅びるのみ。」
ルウ神の神波動の質が変わった。
混沌神波動だ。
「そうですか・・・
ならば・・・
タルタロス宇宙は「滅ぶしかない」のですね?」
ルウ神は、剣を構えた。
「失望しました。
ミリアム女王のような人間が一人でもいるのなら、妥協点や共存の道があるとも思ったのですが・・・」
「な・・・
なんだ!?
この女神は・・・」
慌てるサイレは、携行型の銃火器をありったけ召喚する。
「ええい!」
一斉掃射。
しかし、ルウ神の剣に全て斬りはらわれる。
「奥義・大樹育成!」
一気に斬りはらう。
そして・・・
「え?」
無数の芽が発芽していく!
豊穣神のコワさが!




