第2743話 聖精神の力
「おのれ!
科学神の唾する者め!」
科学者のような戦闘員が、わらわらとルウ神に殺到した。
「私は、仮にも「神」です。
私を討ち取りたかったら、最低でも五億人用意なさい。」
ルウ神は、左手かざした。
「ええいッ!」
戦闘員たちは、魔法やマシンガンを撃ってくる。
が・・・
「き・・・
効かない!?」
それらは全て、ルウ神の前で停止していた。
「空気の壁です。
基本的な防御魔法ですね。
でも・・・
ご自分の身を心配したらいかがです?」
言うがはやいか・・・
「ぐはあああああああああッ!」
一人が、炎の針で・・・・
「ぎゃああああああああああッ!」
もう一人が、氷の針でその身体を貫かれる!
「オーソドックスが、炎の針・・・
これは、「光輝大燃焼」の変形型・「光輝閃熱針。
もう一つは、私自身が編み出した「裁きの吹雪」の変形・「極寒の針」。
ゆっくりと歩き出す、ルカ神。
「「「ぎゃああああああああああああああああッ!」」」
戦闘員たちが、炎の針や氷の針に貫かれる様を背後に・・・
その様子を、艦橋でサイレは見ていた。
「な・・・
なんという・・・
この宇宙の「神」は、外部からの「侵略」にこれほど冷酷なのか!?」
ルウ神はやがて、電子ロック式の隔壁を見つけた。
「ミリアム女王やリケ神の報告にありましたね。
なんと芸のない。」
そう言うと、剣を突き出す。
「フフフ・・・
ルカ・・・
あなたの技・・・
借りますよ。」
上段に構える。
ルウ神の身体を炎が包む。
「鳳凰突撃衝ッ!」
全身の速度が乗った攻撃が、隔壁を焼き、大穴を開けた。
結構怖いです。




