第2741話 懸念
「しかし・・・」
私は、モニター画面ごしにルウ神を見た。
「作戦実行前に、ファルティアが懸念していたことなのですが・・・」
「いつか、術師や消滅弾頭が力尽きないか。
ということですね?」
ルウ神は、私が言ったところでニヤリと笑う。
「この私を誰だと思われます?
「創造神王」精霊神ルウですよ?」
「ま・・・
まさか・・・」
「フフフ・・・
単純な炎や凍気ではルカやアリーナに負けますが・・・
総合力では上です。」
言うと、剣に手をかけた。
「簡単です。
あの手の機械は、ある程度撃ってしまえばオーバーヒートします。
あなた方の戦艦の神波動閃熱砲でも、戦闘後には必ず整備をするでしょう?
例え壊れずとも・・・
しばらくは「撃てなく」なります。
そこを私が飛び込み・・・
科学神サイレを討ちます。」
そのころ、サイレ神は・・・
「ぐぬぬ・・・
しつこい連中め!
こちらの攻撃に、自分の攻撃を当てて相殺しているだと!?
冗談ではない!」
そう唸っていたところで・・・
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!
「どうした!?」
「は・・・
はい!
機動兵器のような「天使」が・・・
腕を奇妙に構えて光線を放っています!
これによって、数隻沈みました!」
それは・・・
機械天使たちの「ナトリウム光線」だったのだ!
「フハハハハハ!
リケ様が積んでおられた特殊兵器・ナトリウム弾・・・
これで、我らもナキ閣下と同じ奥義を使える!
くらえ!
ナトリウム光線!」
実は・・・
ヒヒイロカネは、塩化ナトリウムで腐食をおこすのだ!
ルウ神の実力はいかに!?




