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第2736話 捕虜の視点

オレは、カクラ。


識神ミネル様に仕える聖騎士団の一人。


こちらの宇宙の侵攻で、手薄になった銀河連合の大帝を抹殺するために降下作戦に参加した。


主力軍は出払っていて、大帝直属の「自衛隊」なる専守防衛軍がるだけだった。


が!


やつらは強い!


強すぎた!


まず、ラインハルトという貴族のような軍人が俺を尋問してきた。


さらに、ヤンという男が尋問。


黙秘を貫いてやった!


大帝にも逢ったが・・・


アレは「神」だった。


しかし、オレは神を見慣れている。


幾日になったか・・・


尋問室のドアが開き・・・


まずオレが見たのは・・・


「ば・・・

化け猫ーッ!」


人型の猫!


こいつ・・・


巨人になって俺らの機を撃墜しまくっていたヤツだ!


その横に、魔導師のような猫耳・猫尻尾の女がいた。


なんでか、ワゴンを運んでいて、凶悪な神波動オーラを放っていた!


ヤバい!


ヤバすぎる!


こいつ・・・


亜神だ!


女は、尋問テーブルの椅子にかけると・・・


ワゴンの上に乗ったモノをテーブルの上に置く。


「さて・・・

カクラ卿。

あなたに尋ねたいことがあります。」


そう言うと、なぜか防毒マスクを装着する。


「化け猫」もだ。


女は、物体のフタをとる。


箸をそえて。


「ぐおッ!

く・・・

クサいッ!

なんだこれは!?」


そう!


中身は、何の変哲もない「フツーに美味そうなカツ丼」だった。


が!


なぜそうなのかわからないほどクサい!


「さて・・・

こちらには、情報が少ないのです。

いろいろ教えていただきたいのです。

お腹が空いておられるでしょう?

お答えいただければ、「フツーのとってもおいしいカツ丼」を食べていただけます。

が・・・

お答えいただけなければ・・・

このカツ丼を食べていただきましょう。

無理やりに・・・ね。」


女の目は不気味だった!


「私は・・・

キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム・・・

あなたが知っておられるだけでよいのです。

このまま「クサい飯」を食すワケにもいかんでしょう?」


ガチでコワい!


この目は・・・


ネズミを捕らえて、いたぶる「猫」の目だ!

が・・・

ガスマスク!

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