第2733話 タルタロス宇宙
タルタロス宇宙・・・
そこの神界では・・・
「何たる体たらく!
識神の一人を討たれるとは!」
暗黒大邪神ウリナラースは、神殿に集結した神々や軍人・王・科学導師に怒鳴った。
そこには、デウス・エクス・マキナの宇宙と同じく・・・
「混沌神族」、
「創造神族」、
「破壊神族」、
「上位神」、
「惑星神」がいる。
そのうち・・・
わずかしかいない「識神」にして「戦神」を喪ったのだ。
「しかも・・・
討ったのはたかだか「惑星神」だったというではないか!」
そう。
デウス・エクス・マキナの宇宙では、若いとはいえ「惑星神」。
それも、「平和神」であったのだ。
討たれた識神ミネルは、それより上の「上位神」。
さらに、随行していた亜神数名の将もたった一人の亜神の女王や亜神級の将に討たれているのだ。
そればかりか・・・
「現人神」の大帝のいる国の首都星に攻略部隊を別動隊として送るも・・・
これは「自衛隊」なる「専守防衛の軍隊」によって壊滅したという。
「ウリナラース様。
奴ら・・・
新たな神や面妖な科学導師・・・
生物兵器を投入しております。」
言ったのは、タルタロス宇宙きっての創造神王の一柱である、科学神サイレであった。
「サイレよ。
策はあるか?」
「はい。
お時間をいただければ・・・
「無限分子装置」を開発できまする。」
それに対し・・・
「無限分子とは・・・?」
科学導師の一人が聞く。
「うむ。
そなた。
「核分裂」を知っておるな?」
「え・・・
ええ・・・」
「核分裂のエネルギーを発せずに・・・
「分裂」効果だけを狙う理論よ。
すなわち・・・
目的の物資を大量に精製できるのだ。」
不気味な行動を始めました。




