第2724話 宮中晩餐会
キティルハルム王宮・謁見の間・・・
「あちし・・・
はじめてにゃ・・・」
「私もですな・・・」
「僕は、王女殿下のご出産祝いの時以来です・・・」
評議員たちが、何やら話している。
やがて、巨大な長テーブルや料理が運ばれてくる。
「さあ・・・
評議員の皆様には、初めての方もおられるでしょう。
では・・・
ここに、銀河連合の大帝陛下との友誼を祝い・・・」
言いつつ、両手を合掌する。
「「「いただきます。」」」
全員で唱和する。
浄仁陛下は、驚きつつも感心している。
「ほほお・・・
キティルハルムでは、食事の前に「いただきます。」と言うのですか?
では。」
浄仁陛下もまた、「いただきます。」と言う。
「キティルハルムでは・・・
食事をつくってくれた者のみならず・・・
食材や、それを与えてくれた大自然・・・
畑、海、空に感謝の祈りを捧げます。
いわば・・・
神々や精霊から「分け与えて「いただいた」」という意味です。」
言って、私は焼きそばパンを食べる。
そうして・・・
浄仁陛下は、クジラのステーキを食そうとして、コショウの小瓶を手に取った。
しかし・・・
「ん?」
コショウが出てこない・・・
「これは・・・」
浄仁陛下は、両手をポンと叩く。
「ありゃ?
「故障」か?」
「にゃーははは!」
ナキが爆笑した。
ホント、笑いの沸点が低い。
それを見て、浄仁陛下はにこにこしている。
「いやー・・・
ホントによかった。
最近の私の親父ギャグは、すなおに「ウケる」か「サムくて石化」してくれる方がめっきり減って・・・
」
「いや・・・
こいつがアホなんです・・・」
どっかで聞いたエピソードかと。




