第2726話 オーディーン笑う!
「ぶはははは!
見たか、あのアホ猫を!
楽しいではないか!」
突然、オーディーン神がバカ笑いを始めた。
「ぷくく・・・」
あ。
シェス神さえ笑ってる!
「う・・・
ウチのアホがご迷惑を・・・」
私は一礼して・・・
「ぷくく・・・
つ・・・
続けよ。
「三毛猫君」よ。」
「は・・・
はあ・・・」
生返事で、報告を続けていく三毛猫君。
「以上が、自衛隊の兵力です。」
キシス閣下が、目をむいている。
「これでは・・・
この自衛隊なる軍隊に勝てそうなのは、キティルハルムくらいではないか!
なるほど・・・
首都星攻略で、女王自ら攻めてきたのは・・・
これくらいの兵力では、首都を焼いてしまうとの配慮か・・・」
がっくりとしてしまった・・・
「いいえ?
おそらく、科学力では同程度ですよ。」
私が言うと、当の三毛猫君が驚愕の表情をする。
「よもや・・・
僕以上の生物兵器が・・・?」
私は首を横に振る。
「どこにもいるんですよ・・・
君をつくった上司のような「変人」が・・・」
すると、私の股下の影から、ファクトリアが現れた。
「そうですにゃ!
あちしが・・・
キティルハルムで、陛下の次をほこる最強の頭脳・・・
「総合導師」ファクトリア・ミケランジェロにゃ!」
「どっから出てきた!」
思わずツッコむ。
「ついに妖怪じみてきたか・・・」
「化け猫だな・・・」
「マッドサイエンティストともいうにゃ・・・」
我が国の重鎮たちが、好き勝手に言っている。
そこで・・・
リケ神が進み出た。
従属竜たちを連れて・・・
「この方の作品は・・・
この娘らにゃ。」
三毛猫君は、目を剥いた。
「半人半竜だけど、その目は・・・
爬虫類の目!
ティラノサウルス、
ステゴサウルス、
アロサウルス・・・
まさか・・・
恐竜を復活させた!?」
「そうにゃ。
この方は困ったお人で、恐竜を復活させて「恐竜公園」をつくろうとしていたにゃ。
さすがにヤバすぎるんで、あちしが引き取ったにゃ。」
三毛猫君は、自分の上司を越えるマッドサイエンティストの存在に身震いした!
いるんです・・・
マッドサイエンティストは・・・




