第2723話 参入国
祭祀惑星エリュシオン・・・
今、ここに主だった神族・・・
宇宙連合の王、大統領が集まっていた。
議長席に立ったのは、神族全てを統べる混沌神王にして運命神デウス・エクス・マキナである。
議題は・・・
宇宙連合新規加入の新興国の王・大統領を招き・・・
人類側の結束と発展の促進を促すことだった。
「ほほお・・・
このような晴れがましい神聖な場に、この私が参加させていただけるとは・・・
我がコリアスも、リシテアール連邦のような「先進国」と神々に認められたということですかな?」
不遜な態度のコリアス大統領。
対照的に、銀河連合の大帝・浄仁は、落ち着いたものだ。
「では、創造神帝シェスよ。
始めよ。」
「ははッ!」
これまでこの場にいなかった創造神族や破壊神族も、席に就いている。
これは壮観だ。
「これまで戦乱で、発展が遅れた国もあろう。
が、宇宙連合古参国やリシテアール連邦の努力もあり、宇宙は発展をとげ・・・
外よりの脅威に耐えうるまでになった。
それには・・・
指導者として優秀なキティルハルムのミリアリア・イスレ・キティルハルム女王や、
カーバイン国王リヒャルト・カーバイン。
銀河連合共和国大帝浄仁の力によるところが大きい。
また、多くの軍人・政治家も忘れてはならん。」
そのシェスの言葉に・・・
「何を言っておられます!?
創造神帝様!
このコリアスの力も・・・」
コリアス大統領の反論に、コリアス周辺諸国の王や大統領は「やれやれ・・・」という表情をしている。
しかし・・・
「この痴れ者め!
識神ミネルを退けたのは、そこのミリアリア・イスレ・キティルハルム女王なるぞ!
そして、討ったのは平和神リケ!
自分や、その軍の手柄のように喧伝するでないわ!」
一喝したのは、オーディーン神だった。
やっぱりこうなった・・・




