第2722話 後日談
キティルハルム王宮・・・
女王執務室・・・
「ミリアム女王!
式典の食材の費用・・・
請求させていただく!」
なんだか、コリアス大統領がご立腹だった。
「なんのことでしょう?」
わざとらしく聞く私。
「あなたの家臣の商工ギルドマスターと・・・
ファルティア帝国の商工ギルドマスター・・・!
二人分合わせて・・・
五百億コリアス・ウォンだッ!」
一コリアス・ウォン=0.11ノワールだ。
だいたい、五千五百万ノワールくらいだ。
そんなに食ったのか、あいつら・・・
「アレが「人間」かッ!?」
モニター画面の向こうで怒鳴るコリアス大統領。
「ブラックホールの胃袋と言われておるぞ!」
「おや。
奇遇ですね。
我々も、そう言っております。
では・・・
支払い代わりに・・・」
私は、意地悪く笑った。
「最新技術を2、3提供いたしましょうか?
金額くらいの価値はあるかと?」
くくく・・・
どうでるかな?
「お・・・
おやめいただきたい!
宇宙連合基準の技術は、オーバーテクノロジーだッ!
では!」
言うと、コリアス大統領は通信を切る。
「ぶはははは!
ミリアム女王よ!
これは痛快だのお!」
そこにいたのは、オーディーン神だった。
「おや。
オーディーン様。」
「さすがは人間の中でも指折りの科学者よ!
本来なら、技術などというシロモノは「宝」しかし、読み解けぬものほど厄介なモノはないわ!
こればかりは、科学神ではないワシでも理解できるわ!」
腹を抱えて笑っているではないか!
「よいモノを見せてもらったわい!
今度は、人間の中に神罰を下さねばならん者に適用する方法として、上位神に奏上してもよいかもしれぬ!」
オーバーテクノロジーすぎる技術は、使用不可能です。




