第2720話 「神」奥義!
「くおッ!」
全力で打ち払うミネル神。
「さすが、識神にゃ!
しかし・・・!」
リケ神は、神速の動きをしつつ・・・
祈りの言葉をささげる・・・
「我、平和の猫神なり・・・
とこしえの平和あらんことを・・・
よしんば、いくさあっても、鎮める力を!」
リケ神の剣に、清浄な力がこもっていく!
「にゃあああああああああああッ!」
「こ・・・
これは!?」
「平和・・・
それはしょせん、綺麗ごとにゃ!
けど・・・
「綺麗ごと」を成す力が必要にゃ!」
無数の剣戟が、ミネル神を切り刻んでいく!
「ああああああああああああああああああああああッ!?」
そうして・・・
次の瞬間、ミネル神は・・・
無数の塵となっていた・・・
「これは・・・
越えたかもしれません・・・
奥義・ティアムレットバーストを・・・
さしずめ・・・
「神」奥義・ピースフルバーストというところでしょうか・・・」
テラが言う。
アロームが、神波動剣を納める。
「敵、殲滅完了なんだし。」
やがて・・・
「中枢電算機から重要データを入手しました。」
ステラが報告。
「やった!
これで敵戦力を削って、データも!」
ネズミ神官が、小躍りする。
「でも・・・
強かったにゃ。」
「一方的に攻めておられましたよ!?」
ネズミ神官が言った。
「実力伯仲でした。
ゆえに、リケ様は一気に攻めて勝負を決められました。」
テラが分析していた。
「リケ様のお言葉どおり・・・
「綺麗ごとを言う力」が必要なのです。」
勇者も、騎士団流の応用技を使っています。




