第2719話 岩石を斬る
「あなたは・・・
剣術だけで、岩石を斬れるかにゃ?」
リケ神は、唐突に言う。
そして・・・
彼女は、床を蹴り・・・
跳んだ!
「覇王烈風斬!」
神速のスピードで、ミネル神に斬りかかる!
「うわっと!」
思わず、剣で斬りはらう。
「さすが「神」にゃ。」
「できませんよ!
「神」ですら、神波動や、魔法をもってせねば不可能です!」
「果たして・・・
そうかにゃ?」
リケ神は、不敵に笑った。
「あれは・・・
一通り教えてもらった後のことにゃ・・・」
回想・・・
「あなたは・・・
この木刀で・・・
あの岩が斬れるか?」
大きな岩を目前にして、メガネを押し上げ、アルナスが言う。
「不可能にゃ!」
「くくく・・・」
アルナスは笑った。
「そう。
それが常識の回答。
だが・・・」
棒立ちになっているアルナス。
「はッ!」
一瞬、神波動ばかりか気配すら消え・・・
アルナスの姿が消えた。
次の瞬間・・・
アルナスは再び姿を現す。
さらに・・・
ず・・・
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!
岩が、オリハルコンの回転式鋸で斬られたかのごとく真っ二つになっていた。
「こ・・・
これは・・・」
「人間は・・・
神もそうだが・・・
戦っていると、どうしても殺気立ち・・・
無駄な神波動やらを出してしまう。
これがいけない。
かえって、身を傷つける。
いわば・・・
これぞ・・・
騎士団流奥義・・・
「無刀斬」。」
「あんなことできんにゃ。」
言いつつ、構える。
「さあ・・・
いくにゃ!」
リケ神は、神速で斬りかかる!
「奥義!
ティアムレットバースト!」
その時・・・
ミネル神は、無数の閃光を見た!
テラ:アルナス卿はバケモノですか・・・?




