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第2717話 猫神の悪知恵

「ふッ・・・

そもそも、リシテアールのキティルハルム王国・・・

そこは、滅びた帝国から生き延びた猫獣人ワーキャットの魔導士から始まったにゃ。

彼女は・・・

最初は主人の言いつけに従って、その文明の遺した膨大な記録を保存した図書館の司書をしていただけにゃ。

でも・・・

野良の仔猫をたくさん拾い・・・

人化させて、世話をしているうち・・・

彼らは・・・

自分で増えていき・・・

図書館の蔵書で学び・・・

やがて各分野の専門知識をもって・・・

国をつくったにゃ。」


リケ神は、剣をミネル神に向ける。


「見てきたように・・・!

あなたが、元「人間」だと知っています!

でも・・・

そこまで詳細に知っているとなると・・・」


リケ神は、ニヤリと笑うと、左手の爪を伸ばす。


「これができるのは、キティルハルムでは「古代種」のみ。

そして・・・

あちしは、その「古代種」から二世代目。

その一人「芸術神ミケランジェロ」の娘・・・

「キティルハルム」とは・・・

二代目女王の名であると同時に・・・

「司書の猫」と言う意味にゃ!」


リケ神は、神波動オーラを高めつつ、護符を出す。


「さしずめ・・・

知恵の女神・・・

いいえ?

悪知恵の猫神とでもいいますか。」


その二柱ふたりの様子を見て・・・


テラが言う。


「陛下は、古来・・・

猫は図書館を守ってきたと言われました・・・

ミネル神・・・

それゆえ・・・

キティルハルムはリシテアールで最も科学と魔法に長けた国へと変貌しました。

あなたは・・・

我が神の本当の・・・

「人の知恵を持った獣神」の真価に気付いておられないのでは?」



悪知恵の猫神・・・

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