第2715話 真っすぐ飛ぶ?
艦橋・・・
「ならば!」
ミネル神は、自身の背後に迫った鉄球を、次元歪曲魔法で転移する。
「ふッ・・・
これで・・・」
大回廊・・・
その鉄球は、リケ神の背後から飛んできた。
「なんとまあ・・・
芸のない迎撃をするモンにゃ。」
勢いそのまま、鉄球は消える。
そして・・・
艦橋・・・
「おわッ!」
艦橋の床から、鉄球が飛び出てきた!
「ならば!」
再び、次元歪曲魔法で消す。
通路・・・
「まーたかにゃ?」
また背後である。
「なんとかの一つ覚えにゃ。」
艦橋・・・
「え?」
今度は、左から出現。
「ふんッ!」
再び消す。
通路・・・
「こっちは、飽きさせないために、いろんなところから出してるってのに・・・」
リケ神は、鉄球を捕まえ・・・
神波動を注ぐ。
鉄球は、金色に輝く!
「それ、ダメにゃ!」
神官がツッコむ。
「安心するにゃ。
メッキにゃ。」
そーいう意味じゃない。
「さーて・・・
今度は・・・」
リケ神は、心底楽しそうに魔法をかける。
「にゃーッ!」
またも電磁加速砲の魔法をかけて飛ばす!
「キ〇タマですね・・・
また、オーディーン様のお叱りを受けますよ?」
呆れかえったテラの声が、虚しかった。
艦橋・・・
どすッ・・・
なんとか受け止めるミネル神。
不意に、鉄球を見て・・・
「き・・・
金メッキ?
平和神とは、品がないのですかッ!」
そこにリケ神一行が入ってきた。
「次元歪曲魔法でやり返すのはいいにゃ。
けど・・・」
びしっと、指を突き付けるリケ神。
「なーんで、背後からばっかり出すにゃ?
芸がないにゃ。」
ジト目である。
き・・・
キ〇タマ!?




