第2705話 銀河連合艦隊本隊は・・・
キティルハルム艦隊を始めとして、ミネル艦隊と戦闘をしていた銀河連合艦隊・・・
その旗艦ブリュンヒルデの艦橋・・・
「なに!?
太陽系が別動隊に襲撃を受けた!?」
ラインハルト提督が、副官のオルスベル中将に聞く。
「はい。
しかしながら・・・
ミットマイヤー艦隊と、ウルフガング艦隊・・・
それと、自衛隊が固めておりまする。
大帝陛下・・・
並びに、地球の民は「無傷」で済むことでございましょう。」
ラインハルト提督は・・・
「うむ。
精鋭ブルーインパルス隊やヤタガラス隊は精鋭だ。
・・・
が・・・
「あの」猫が、死ぬほど怪しい。」
どう見ても「メス」にしか見えない、「ケモ度3」くらいの猫耳少年である、「三毛猫くん」を思い出した。
「まるっきり「怪獣」ですからねえ・・・」
通信で、ヤン提督が言ってくる。
「しかし卿は、どう考える?」
言いつつ、メインモニターに映る味方機が敵機を墜とすCG画像を観ながら、聞く。
「やってくれますよ。
三毛猫くんは。」
にっこりと笑い、ベレー帽を直しながらヤンが言う。
「だからなんだが・・・」
と、オルスベルが頭を抱える。
ヤンは紅茶を飲む。
「しかしだな・・・
あの稲荷宗尾とかいう大帝陛下のお抱えの自称「総合導師」・・・
怪しさだけなら、キティルハルムのファクトリア閣下に圧勝できるではないか。」
「その分、彼の兵器は無敵ですよ。」
そう・・・
「認めたくないものだな・・・
人格に問題がありすぎるのに、技術や才能のせいで、きることができぬ人間がいるという事実は・・・」
意外に大艦隊のミネル艦隊。
「それに比べ・・・
コリアス艦隊は、技術よりも忠義と練度が足りん!」
ラインハルトは、表情に怒りをみなぎらせた。
そのときだ。
ナキ専用機のミーニャが、アンカーを射出。
マグネットで固定する。
「しょうがないにゃ。
やつら・・・
国としては始まったばかりなのに、「終わった」国家にゃ。」
「ふッ・・・
違いない。」
言うだけ言うと、ミーニャは去っていき、意気揚々とミネル艦隊の艦を撃沈する。
なんと!
ファクトリアを越える「怪しさ核爆発級」!?




