第2704話 ステルス機隊ヤタガラス隊
「こ・・・
これは!?」
他宇宙空戦機のパイロットは、レーダーと前方を見比べた。
「バカな!?
機体がレーダーに映っていない!?
しかし、この機体は真っ黒だ!」
五機の編隊を組む、空戦可変型機動兵器。
この機体は、基本的にキティルハルムの機体やブルーインパルスの機体と同じ構造だ。
だが・・・
装甲の形状が違う。
ブルーインパルスのように変形を繰り返す変幻自在の戦闘をしているが・・・
どうやら、他宇宙に姿を捕らえられぬらしい。
「さあ・・・
この首都をおびやかす侵略者に引導を!」
「「「「はいッ!」」」」
旧陰陽寮の忍びの末裔・・・
隊長の霧隠風華一佐が、激を飛ばす!
本来なら、闇夜で行動する機体・・・
この機体は、漆黒に塗装され・・・
なおかつ、戦闘機形態では古代時代のステルス戦闘機を思わせる。
その特殊な装甲形体で、レーダー波をジェット気流のごとく機体で受け、水流のごとく後方に流してしまう。
レーダーとは、コウモリやイルカのような特殊音波を放ち、物体に当たると光のごとく反射し、画像のように捉える。
「このステルス型機動兵器ヤタガラスは・・・
闇夜の使いたる忍び!
そして、太陽神の使い!」
航空自衛隊特殊隠密空戦部隊・・・
通称・ステルス戦隊ヤタガラス隊。
「ブルーインパルス隊や陸自の取りこぼしは・・・
この私たちがッ!」
ステルス型機です!




