第2701話 出撃!ブルーインパルス隊!
地球日本・トキオシティ皇居・・・
「陛下!
軍より報告です!
他宇宙より攻撃です!
外縁は、ミットマイヤー中将が守っておられますが、別動隊に侵入されました!」
侍従が、一人の狐耳の男に報告していた。
「では、「皇軍・自衛隊」を出撃させてください。
ここは首都。
国民を守るのが、最優先です。」
陛下と呼ばれた男は、銀河連合象徴君主・太陽系第三十代大帝浄仁だった。
かなり血が薄くなっているが、稲荷町の一族の血をひいている。
なお、有事の際に彼の持つ自衛隊が、機能する。
「くくく・・・
自衛隊だと?
大層な名を名乗りおって!
聞くところによると、防衛一辺倒の部隊だそうだな!」
他宇宙の機動兵器部隊の隊長が、そう言ったときだった。
いきなり、部下の機体が何機かロストする。
「な!?
なんだ!?」
五機編成の戦闘機が、青空を飛行していた。
目も覚めるようなブルーだ。
機体は、瞬時に変形して機動兵器となる。
「羽田一尉!
どうします?」
隊長の女性羽田に、部下の森二尉が尋ねた。
「全機、撃墜です。
ここは、銀河の中枢。
陛下の命です!
国民に生命と財産が最優先です。
それを汚す者は・・・」
羽田一尉は、目をカッと開く。
「手痛い代償を払っていただきます!」
銀河連合共和国で、実は最強とされる「専守防衛」の空戦部隊・・・
常に最新鋭の青い空戦用可変型機動兵器を有するエリート部隊・・・
彼らは、平時においては式典で卓越したアクロバット飛行を披露することで宇宙連合に知られた部隊であり・・・
実際には、技術だけならキティルハルムの海猫隊に匹敵する部隊だった。
「自衛隊は、遠征や侵略はしません。
が・・・
この首都をおびやかすなら、その命・・・
いただきます!」
実は、銀河連合は象徴大帝制でした。




