第2699話 識神ミネルの誤算
ミネル艦艦橋・・・
「完全に誤算ですね・・・」
ミネルは、歯噛みした。
なにせ、新興国家かつ味方と協調性のない惑星を狙ったのにこれだ。
支援の速度が速すぎる。
「正直、ここまで迅速とは!」
ミネルは、考える。
が・・・
彼女の脳は、この宇宙で五指に入る識神の中では随一の女神・アテナ辺りに比べると「まとも」すぎた。
「亜神ディアスと亜神ガイラスの艦隊に打診を!」
「彼らを捨て石にするのですか!?」
オペレーターが、非難の声をあげた。
だが、ミネルは歯噛みしていた。
そうは言っても・・・
「「「にゃーははは!」」」
海猫隊が、見事なフォーメーションで、亜神級艦隊を撃破する。
そんな時だった。
ミリアリア艦橋・・・
「陛下!
海天使システム・・・
起動にゃ!」
「おい!
なんだ!?
先ほどのアホ技にアホ戦術は!?」
「ポリシーにゃ!」
怒鳴る私。
そして、「なんだソレ?」な返答。
「ええいッ!
海天使システム起動!」
ミーニャのコックピット内・・・
「さあ・・・
いくにゃ!」
歌いだすナキ。
こ・・・
この歌は!?
「残酷な天使のテーゼ」!?
ち・・・
違う!
全部歌詞が、「にゃ」だ!
「にゃん酷なにゃんこのテーゼ」だ!
ノリノリで歌って、敵艦隊の攻撃をくねくねとかわすミーニャ。
「うぐぐ・・・
味方でなければ、撃ち落としているものを・・・」
モニター画面の方角を見ると・・・
苦虫を嚙み潰した表情のユニィの顔が見えた。
「アレ」です!




