第2695話 大統領吼える!
コリアス大統領府・・・
「あの女王!
ワケのわからん妖術やオーバーテクノロジーを使いおって!」
コリアス大統領は、逆ギレしている。
割と年配の世代は、血気盛んな国民が多いが、若い世代は「宇宙国際法」が優先されると考える者がおおい。
「のお・・・
いいかげんに、お主の「負け」を認めるのじゃ。
今は、全ての神族だけではない。
全ての人間どもも、結束すべきなのじゃ。」
コリアス大統領に諭すのは、オーディーン神である。
「お言葉だが・・・
我が国が、タイラントに屈してきた十数年を知らぬから、そのようなセリフが出るのですぞ!
わずかでも・・・
コリアスが「勝っている」ところを、他国に見せつけねば!」
「やれやれ・・・
あの温和なクソ猫も・・・
いい加減、ブチ切れるぞ。
よいか?
キティルハルム女王、ミリアリア・イスレ・キティルハルム・・・
ヤツは、「神」と闘い、勝った人間。
ゆえ・・・
「神に勝ったもの」の称号を授かった。
が、子孫にあたる王太子ユニティアや、王孫コメーティアに名乗らせておらん。」
「???」
コリアス大統領は、オーディーン神の真意を理解できなかった。
オーディーン神は、肩をすくめる。
その表情が、「その程度か」と言っている。
「これが、「謙虚」というものよ。
ヤツは、そのような名はいらぬ。
自分限りで終わりだと抜かしおった!
だが、この「謙虚」や「謙遜」・・・
コリアス人には、「自信がない」に映るようじゃな。」
そう言うと、姿を消す。
「おのれッ!
「神々」まで愚弄するかッ!」
コリアス大統領は、吠えた。
いや~・・・
ますますこじらせています。




