第2694話 科学水準
「こ、これは・・・
そもそも、キティルハルムとコリアスは・・・
今の時点で「神と獣」くらいの違いだ!」
バクは、すでに悟っていた。
しかし、口にすることはできなかった。
さらに、ディベートでも勝てる見込みはない。
「しかし・・・
プロメテウス様や聖科学神様も、酷なことを・・・
コリアスには、ハードルが高い・・・」
アルナスが、心底憐れんだ口調で言う。
「だいたいにして・・・
なんでもかんでも・・・
それも・・・
「敵」とみなされない相手に対し、「勝った」「負けた」と言う・・・
それでは、文字通り・・・」
私が引き継いで言う。
「未来永劫、勝てませんよ?」
そこにいたファクトリアが、情報版でなにやら計算しているが・・・
「は~・・・
コリアス軍・・・
たぶん、あちしのシミュレートだと・・・
リシテアールに降下を始めたと同時に、騎士・魔導士から撃ち落とされて全滅するという結果にゃ。」
アルナスは、タイラント最終攻略の首都戦の映像を映した。
それは・・・
機械軍馬にまたがり、騎馬軍団や竜騎兵をもってして進撃する私の姿だった。
「おそらく、ファクトリア閣下はウソを言ってはいないだろう。
さらに・・・
この機械軍馬・・・
ここのファクトリア閣下の発明で・・・
どちらかと言うと「ファルティア帝国」の歩兵用装備なのだ。」
バクは、「遠慮しつつ技術を小出し」にする「超大国」にビビった・・・
メカニカルホースは、ヤマト完結編のルガールに配備されたヤツをイメージしています。




