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第2692話 ディベート

「特別企画!

キティルハルムとコリアスの軍事力の相違について・・・お送りしますにゃ!」


キティルハルムの報道ギルド所属の売れっ子キャスターが宣言した。


「僭越ながら、私がリシテアール側のコメンテーターを務めさせていただきます。

キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルムです。」


「私は、コリアス防衛長官バク・リウスである。」


私とバクは、同じ机についた。


「まず・・・

バク閣下?

失礼ながら貴国の軍備はどれだけですかにゃ?」


「うむ。」


バクは、自信満々に答える。


「公式発表では・・・

戦艦5・・・

巡洋艦10・・・

駆逐艦27といったところか。

マンマシーンも60は揃えているな。」


ふむ・・・


「では、陛下・・・」


私は、「うむ。」とうなずく。


「戦艦4・・・

巡洋艦7・・・

駆逐艦11・・・

(シールド)艦12ですね。

機動兵器テルナハルの保有数も同じようなものでしょう。」


そのときだ。


「くくく・・・

ご無礼だが、女王陛下・・・

それが、神々をもうならせる戦力ですかな?

謙遜もたいがいにされていただきたい。」


バクは爆笑している。


「・・・ですが・・・

私自身と騎士・兵士・魔導士の実力を算入していませんよ?

それと・・・

いざとなれば、キティルハルムだけでなく・・・

リシテアールや他の星間国家の戦力も算入していただきたいですね。」


私は、目をすっと細めた。


「猫」さながらに。


「つ・・・

つまり・・・

惑星レベルなら・・・

我が国の数倍の艦隊を用意できるということですかな!?」


「有事ならね。

その気になれば、7倍ですね。」


「!!!」


バクは、真っ青になった。


「単騎なら、互角なのがカーバイン。

数なら銀河に負けていますね。

戦いは数です。

が・・・

数だけ揃えても勝てるわけではありません。

地球の日本には、おもしろい言葉があります。」


一呼吸置き・・・


私は言う。


「「烏合の衆」とね。」

「数で勝てる」ほどの戦力はない上、兵員の質、兵器の性能すら負けてます。

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