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第2687話 ナカソネコタツ・・・の偽物

トラルティール・ライテス邸・・・


「本日は・・・

コリアスの文化を紹介いたしますにゃ。」


アルナスの自室にて・・・


バラエティー番組にて、キティルハルムの売れっ子記者が、コリアスの若い刀鍛冶に取材している。


「コリアス刀は・・・

300年前に、キティルハルムから伝わった!」


ぶッ!


アルナスと一緒にお茶を飲んでいたフータ君が噴いた。


「なんですかソレは!?

キティルハルムどころか、リシテアールのどの国もまだそんなころには、宇宙にすら出ていませんよ!?」


「ああ。

私も初耳だ。」


そして・・・


「これなるは・・・

トラルティールのアルナス卿の刀・・・

「ナカソネコタツ」だ!」



よくできている。


が・・・


「ナマクラだな。

アレは。」


アルナスは、見て看破した。


「形だけの偽物だ。

私の刀は、ミリアム陛下が全力で鍛造したもの。

アレは「鋳造」だ。」


「鋳造と・・・

申しますと?」


「うむ。

土砂や粘土・・・

別の金属で型をつくり、材料を流し込むやり方だ。」


「ナキ閣下がよくやる、オリハルコン像のような?」


「そういうことだ。

機械部品を作るのには、コレでいいが・・・

「武器」をつくるのは、やはり鍛造でなければな。

しかもアレは・・・

「鉄」だ。」



職人が、紙を・・・


斬れなかった。



「鍛造だと、鉄でもあの程度の紙は斬れる。」


「そういえば・・・

達人なら、ちゃんとした剣でならオリハルコンでも斬れるって聞きますが。」


「ああ。

まあ・・・

最低でもトラルティールの黄金騎士ゴールドナイト級か、キティルハルムの銃士隊級でなければ無理だが。」


放送後・・・



「あの番組・・・

ご覧になられたか?」


「ええ。

「作者」がなぜ抗議しない?ってメールが殺到していたわ。」


情報版メディアボードで、話すアルナスとミリアム女王。


「だって・・・

見ればわかるわ。

あんなナマクラ・・・

私が打つわけないでしょ?」


事実・・・


この「偽刀」は・・・


「鋳造」であると判明した。

ミリアム:ナカソネコタツって、結構時間かけて打ったんですよ。

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