第2685話 留学?
その日・・・
私は、執務を終え・・・
テラスで昼寝をしていた。
そのとき・・・
バカでかい神波動を感じて飛び起きる。
「え?」
神波動の主を見て驚く。
それは・・・
オーディーン神だったのだ!
「よいか?」
珍しく、苦虫を一億匹くらい噛み潰したような表情だ。
「困ったことがある。
コリアスのことだ。
現在、別の宇宙と戦争中だ。
神々だけでなく、人間どもも団結せねばならん。」
「同感です。」
私は、紅茶と茶菓子を出した。
「ほほお・・・
これが、アテナ神の言っておった「山吹色のお菓子」というヤツか。」
食べながら言う。
「国内で貧困や政変があるなら、致し方ない。
・・・が・・・
過去の遺恨やコンプレックスをなんとかせずに、いつまでも未練がましく自分が「最上位」と称する国家があるのだ。」
「コリアスですね。」
「うむ。」
なんでも、他国の優れたものを見ると、すぐに「最初につくったのは自分らだ!」と騒ぐとか。
「神罰でもと思うが・・・」
オーディーン神は、頭を抱えた。
「意味なさそうだと、アテナ神に止められた。」
そう。
「そういう民族のようです。」
創造性がない・・・
「では・・・
時間はかかりますが・・・
先進惑星に留学生を送ってもらうのはどうでしょう?」
「なるほど・・・
かつての「日本」のようにか。」
オーディーン神は、考えて手をたたく。
「では、神族側に奏上しよう。」
どうなることやら・・・
どうなることやら・・・




