第2680話 久しぶりに
さて・・・
そろそろ本日のお開きか。
そう考えていると・・・
右肩をトントンと叩かれる。
少し考えて、左を向く。
ずぶッ!
「ひっかかりましたね?」
ニヤリと笑うのは、アメノウズメ神。
くそ!
やられた!
「ちょうど、人が集まっています。
歌でもどうですか?
昔はよく歌っておられたと聞きます。」
しゃーないなあ・・・
私は、ステージに上がると、情報版を機械につなぐ。
私は歌いだす。
「ラブソング探して」だ。
「ほう・・・
力入ってますね・・・
しかし、この方はだみ声ですね。」
合わせて歌っていたナキにダメ出し。
「ひ・・・
ひどいにゃ!」
他にもいろいろと歌っていく。
そんなに私の歌はいいのか?
さて・・・
ここで、「愛覚えていますか」歌ってみるか。
すると・・・
みな一様に静かになる。
ここで、「エターナルウインド」はどうだろう。
ありゃ?
感極まって泣き出す人までいるぞ?
「おお・・・
人間もやるではないか。」
ありゃ?
オーディーン神まで、意外な高評価。
しかし、なんでトリを飾るのが私なんだ?
よくわからんのだが・・・
それを見ていたのは・・・
コメット姫だった。
「まったく・・・
おばあ様は、自己主張がなさすぎるんですよ。」
「ですね、姉上。」
答えるのは、ミリアリア大公ライティア。
「だからこそ、おばあ様は実力はさることながら、神々にさえ認められる。」
「ラブソング探して」は、あるゲームのテーマです。




