第2674話 兵器級ファッション
「不届き千万にゃ!
ナキ閣下のコレクションを盗もうとは!」
「いや・・・
あちしには理解できんにゃ・・・
アレのどこがいいにゃ・・・」
「アレ盗んで使うなら、普通に剣とか銃とかでよくないかにゃ?」
見物していたミケランジェロ一族たちが、勝手なことを言っている。
「みゅみゅ~!
(大漁です~)」
脱兎さんの部下のバットさんが、投網を引きずっていく。
「警備も万全ですね。」
「な・・・
なんだあのウサギは・・・!?」
コリアス大統領は、度肝を抜かれている。
「キティルハルム王国属領・惑星ミリアリア原産の「ウイングラビット」です。
賢いので、よいペットになります。
鍛えればあのように警備もこなします。」
「す・・・
すばらしい番犬だな・・・!」
そう言ったコリアス大統領に、一羽のウイングラビットが飛んでくる。
「みゅみゅみゅッ!
(ご無礼ながら、ウサギです!)」
言うと、ウイングラビットは飛んでいく。
「申し訳ございません。
なにぶん、自己主張が強いのです。」
言ったあとで・・・
「おお・・・!
これが、機動兵器や神々の鎧の次に強いとされる、「三毛猫着ぐるみ」にゃ・・・」
「リシテアールの最強の服飾技術の塊にゃ・・・」
「目玉商品」の「三毛猫着ぐるみ」を絶賛する者たち。
一方で・・・
「あんな汗臭い着ぐるみのどこがいいにゃ。
持ち主のナキ閣下が着ているのを見て楽しむのがいいにゃ・・・」
腕を組んで、そういう者もいる。
まったく・・・
なんでこんなブースがあるんだ・・・?
ウサギさんたち、自己主張がけっこうあります。




