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第2672話 キティルハルム万博

キティルハルムにて万博が開催された。


その根拠は・・・


「こけら落としは、発言力のある者の国がよかろう!」とのオーディーン神の鶴の一声。


私は、邪馬台国館へ足を運んだ。


「ほほお・・・」


見事な出雲殿のミニチュア・・・


国の歴史が書かれた縁起・・・


最新技術・・・


「ぶははは!

ファルティア帝国にもある乗合大型乗用車(ブラックバス)とは、邪馬台国が発祥だったか!」


ヤン提督が、腹を抱えて笑っている。


「漆塗りです。

当然、本場の邪馬台国のオオサカのモノが、最上級です。」


「すごいですね。」


そこに、コリアス大統領がいた。


「フン!

金をかければ、こんなモノ作れるに決まっておる!」


なんぞと言っている。


「お言葉ですが、コリアス大統領?

これは、一般路線で走行しているものですよ?

貴国でできますかね?」


含みを持たせて、私はコリアス大統領に言う。


「フン!

お言葉を返すが・・・

貴星を縦横無人に走る「リニアモーターカー」・・・

あれも、技術的には可能だ!」


あらら・・・


見栄張ってら。


「「技術的にできる」と、「実際にできる」とは次元が違いますよ?

鉄道一つ通すのも大変です。

路線を敷くための土地の買収・・・

路線予定地の特徴・・・

これらを無視しては、不可能です。」


当たり前な知識だが。


「キティルハルム館では、バナナのたたき売りが、フィギュアを破壊していたがアレはなんなのだ!?」


「アホらしくておもしろいにゃ。」


ぬっと顔を出したのは、ナキだった。


片手に冷たいココアの容器を持っていた。


「文化や文明とは、余裕から生まれるモノ。

よく学ばれるといいにゃ。」


出ました!

「バナナのたたき売り」!

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