第2671話 赤っ恥
「貴国は・・・
どうやら、「泣きながら切腹する騎士を、マシンガンで集団で銃殺」するのが大好きな方々ばかりのようですね。」
私は、デジュン社長に厭味ったらしく言った。
「永久に謝罪させ続けるのは、流行りませんよ?」
キティルハルム報道ギルドのカメラを意識して、大仰にポーズをとる。
「地球に似た国家が、昔にありましてね?
相手国は、辛抱強く謝罪し続けました。
しかし・・・
その国は、あまりの強硬姿勢のため・・・
国際的にひどい目に遭ったそうです。
少しは、寛容になられては?
しかも、ここにはわずかながら神々がおられますよ?」
コリアス本星・・・
大統領府・・・
「大恥をかかされおって!」
モニターを見ていた、現職大統領バク・ドルンは激怒した。
「しかし・・・
あの女王・・・
神々からお墨付きを頂いておるようで・・・」
大統領秘書が、恐る恐る声をかける。
「幾多の戦乱を鎮め・・・
幾多の邪神を滅したからと言って、偉ぶれるものかよ!?」
だが、そんなことはない。
地球・日本人や邪馬台国の民からさえも、「謙遜の塊」とさえ言われているのだ。
自分の権威に対しては、強く出ない。
それがミリアム女王なのだが。
「ええいッ!
無理をしてでも、参加企業を送り込め!」
バク大統領は、ガチギレ気味に怒鳴った。
だが・・・
彼は気づかなかった。
この決断が、万博の「出品」の質を下げることに。
さらに、それこそが彼女の狙いであることに。
ははは!
そういうことですな!




