第2659話 八艘飛び
「あ~・・・
回復魔方陣の刺繍がいくつかほつれてますねえ・・・」
レンは、針と糸を取り出し、作業にあたる。
そこで・・・
「はッ!」
私は、飛行魔法で飛ぶ。
くるくると悠久の図書館を回し、縮め・・・
女王の爪にマウントする。
「くくく・・・
これだけの艦隊・・・
破壊しがいがありますねえ・・・」
私は、叡智の爪を展開する。
両手を組み・・・
獣の口のような形をつくる。
ばちばちばち・・・
「こ・・・
これは・・・
思念詠唱にゃ!
両手で電磁誘導をおこしてるにゃ!」
さすがファクトリア。
物理現象に詳しい。
「電磁閃熱砲ッ!」
どどおおおおおおおおおおおおおおおおおおんッ!
たちどころに、敵艦隊が破壊されていく。
「さすがはミリアム陛下だね。
電磁閃熱砲って、兵器としては古代兵器もいいところだけど・・・
魔法で再現するとは。」
ヤン提督が感心している。
さらに・・・
「わああああああああああッ!」
手頃な駆逐艦の艦橋近くに乗る。
艦のクルーたちは仰天しているようだ。
「どりゃあああああああああああああッ!」
鉄拳で甲板を砕く!
すぐに飛翔。
駆逐艦は爆発四散する。
さらに、巡洋艦に乗り・・・
「光輝大燃焼ッ!」
ゼロ距離での魔法攻撃。
これも爆破。
次々と破壊していく。
「これは・・・
さすがミリアム女王・・・
見事な八艘飛びです。」
アテナ神が言った。
ここでやるのです!




