第2655話 新作
敵旗艦艦橋・・・
「なんなのだ!?
あの女は!?」
理不尽極まる「反射攻撃」に、艦隊司令バルディーン提督は叫んだ。
この場にナキがいたなら「自己の中心で逆ギレる。略して「自己中」なんぞという寒いオヤジギャグをいっているところだ。
「ヤツは・・・
強豪国キティルハルムの最高位政務官・評議員の一人・・・
商工ギルドマスターのナキ・ミケランジェロです!」
副官が報告する。
「つまりは女王の「家臣」か!?」
しかし・・・
「商工ギルドマスター?
つまりは産業と経済の政務が主任務か!?」
非常識極まりない。
だが・・・
そこで手を緩めるナキではない。
「召喚!
猫の着ぐるみVer・三毛猫ッ!」
ナキの姿が、「三毛猫」の着ぐるみ姿になっていた!
「「「中も外も一緒やんけ!?」」」
味方の総ツッコミ。
「だからいいにゃ・・・」
邪悪な笑みのナキ。
「魔法攻撃ッ!」
バルディーンは命じた。
が・・・
「絶対魔法防御展開ッ!」
あらゆる魔法が遮断されている!
はっきり言って、相対する者からすれば恐怖だ。
そして・・・
彼女は、腕を十字に組む。
「ナトリウム光線ッ!」
これは・・・
ナキの「血中塩化ナトリウム」を、攻撃神波動に混ぜて放つ技だ。
「これ・・・
陛下に「やるな」って言われてなかったにゃ?」
ファクトリアがツッコんだ。
これは危険すぎる技だ。
熱中症的なダメージを受ける。
なぜ、彼女はこんな技を使うのか・・・
それは・・・
「ウケ狙いにゃ!」
アホである。




