第2652話 物理法則
「けどまあ・・・
あちしにも予想外だったのが、「原子番号」だったにゃ。」
ファクトリアが言う。
「それは、どういうことだ?」
プロメテウス神が尋ねた。
「昔・・・
陛下は、「元素周期表」を見て、「あること」に気付いたそうにゃ。」
それは・・・
「「原子番号1」の水素と・・・
「原子番号79」の金・・・
これ・・・
「原子核」の数にゃ。」
「「「まさか!!!?」」」
各国から集まった科学導師たちが、ハッとなる。
「そう。
「原子番号」を自分勝手に修正する・・・
それが「錬金術」の正体にゃ。」
つまりは・・・
「極端に言うと・・・
水からオリハルコンをつくることも・・・
なまりをつくることもできるにゃ。
まず・・・
水を「神波動」するにゃ。
さらに、「光流金属」化・・・
そこから、任意に別の物質にできるにゃ。
これが・・・
「光変換システム」にゃ。」
「教えてくれ!」
「方程式を!」
科学導師たちは、次々とファクトリアに詰め寄る。
が・・・
「ダメにゃ。
これは・・・
「神の秘法」。
カーバイン王国が封印してきた技術でもあるにゃ。
あんたらなら悪用しないと思うけど・・・
そこから、アホに渡ったらどうなるにゃ?」
その言葉を聞いて、彼らは顔面蒼白になる。
「ヘタをすれば、モノの価値を変えて、経済をぶっ壊すにゃ。
あと、人間が容易に「神の兵器」をつくってしまうにゃ。
危険にゃ。」
つまり、こういうことなんです。




