第2645話 錬金術の真髄
ファクトリアの研究所・・・
「エラく難解な方程式にゃ・・・」
この手の兵器を、数多く開発してきたファクトリアだが・・・
やるしかなかった。
「この「光変換システム」がやっかいにゃ。」
これは、ずばり「錬金術」の頂点とも言ってよかった。
「ヘタすりゃ・・・
無から金を精製できるにゃ。」
それこそ、ただの土を金属に変えることも・・・
「光変換システム」とは、神波動を物質や光に変換するシステム。
言わば、無から物質を精製するものだ。
「陛下の理論だと・・・
元素番号を書き換えると、別の物質になるとか・・・」
それをやるのは、神の業・・・
「ってか・・・
やったカーバイン王国って、アホ技術にゃ・・・」
やれそうなお前が言うな。
「守護の竜のものの方程式をちょい強めに・・・
それでいて、創造と破壊の竜のを弱めに・・・」
そうして、ファクトリアの研究所のドックには、大型の竜を模した機動兵器が出来上がっていく。
「これは・・・
オーディーン様専用機・・・
ドウベにゃ。」
ファクトリアは、こうやって「神の領域」に手を出した。
「他でもない、「神」の受注にゃ。
慎重に・・・」
21世紀の地球では、神波動動力炉をつくるのに等しい。
さらに、各機にコードネームを決めていく。
「アテナ様は、「パルテノス」・・・
ポセイドン様は「ケートス」にゃ。」
とんでもないものをつくっています。




