第2642話 ナキ、超魔法
「ぐ・・・
ぐおおおお・・・・」
ブジータは、クラーゲンの触手を振りほどこうとするが・・・
「無駄にゃ。
このクラーゲンの体組織は「超ゴム金ニューZ」にゃ!」
あるんかい!そんなシロモノ。
ナキの右手の中に、光輝大燃焼・・・
左手の中に、裁きの吹雪・・・
その魔法力が生じる。
キティルハルム王宮・・・
「ナキ閣下!
あちしの傑作を!」
なぜか、ミリアム女王の執務室にファクトリアがいた。
現在、室内のモニターに、術で現地のようすを映していたのだが・・・
「別にいいでしょ・・・
あなたの悪趣味な試作の一体や二体・・・」
ジト目のミリアム女王。
「変態な生物学は、いいかげんやめなさい・・・
あなた・・・
神々からなんと呼ばれているか知ってる?」
そこで、ファクトリアしれっと言う。
「神をも恐れぬ変人科学導師にゃ。」
答えられるところがすごい。
「にゃあああああああああああああああああッ!」
ナキは、かなりの超魔法を強引に合成し始める。
聖魔の消滅波である!
「しょ・・・
正気かッ!?」
知らん。
「聖魔大消滅ッ!」
ナキは、それを放った!
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああッ!」
ブジータは、極悪な消滅エネルギーに呑まれていく!
キティルハルム王宮・・・
「あ・・・
あちしの試作品・・・」
茫然とするファクトリア。
「まったく・・・
新作のプラモの完成品が壊されたわけじゃあるまいし・・・」
ミリアム女王は、ファクトリアを見た。
凶悪ですな・・・




