第266話 アルナス変身
「やむを得んか。」
アルナスは、
神波動を、全開にする。
「カッチョイイにゃ・・・アルナス長官」
サーシャが呟いた。
あくまで、畏敬のまなざしだ。
頭から二本の角・・・
背から、鳥の翼・・・
腰からは、羽毛の生えた竜の尾が生える。
創造神王・創造神帝と同じ姿なのである。
しかし、彼が「金」の色であるのに対し、アルナスは「白」である。
「神波動バルカン、神波動砲、全門開け!
発射!」
その絶大な、神波動閃熱砲ばかりがクローズアップされるが、このリシテアールは、砲塔の多さが武器なのだ。
「やれやれ・・・
夫についてきただけですのに、あんなやっかいな奴を相手にするとはね・・・」
言った、実験用マウス二号の姿が、「人鼠」に変る。
「これでも、大魔王の「妻」です・・・
神波動の補充には、役にたつでしょう。」
一方、リシテアールの甲板には、一機の魔装騎士が、へばりついていた。
ガンカメラを構えている。
「こ・・・怖い・・・
あの、アールヴとやらも怖いけど・・・
この戦場のみんなが、怖い・・・」
そこにいたのは、「特別報道官」滝川クリスタル四世だった。
交雑種「ハイブリッド」の変身
獣人族や竜族の血を受け継ぐものは、「覚醒」していなくとも、「変身」できる場合がある。
両方受け継いである場合は、「羽毛恐竜」と「竜」の中間のような姿になるらしい。




