第2639話 恐怖の戦術
「なんだこの小娘!」
マッパは、舌なめずりをしている。
・・・が・・・
どごんッ!
もの凄い音がして、マッパの腹にナキの左の一撃が炸裂していた。
「うぐぐ・・・」
よく見ると、「股間」から出血している。
「無礼な。
あちしは成人して、娘もいるにゃ。」
「こ・・・
この女・・・
この一瞬で、二回ぶちかましたのか!?」
「ふッ・・・
すでに「お宝」は潰したにゃ。」
ニヤリと笑い、ドリルアームの装甲を開く。
「えーと・・・
ここは・・・」
がしゃり。
「まだ試していない、漢字ドリルを装填するにゃ。」
ぎゅいいいいいいいいいいいいいいいんッ!
ドリルが、高速回転を始める。
一瞬で素早く掻き消えるナキ。
「マッパ!
上だ!」
ブジータが、叫ぶ。
「にゃーははは!」
「ぐあああああああああああああああああッ!」
神波動盾で、辛うじて防ぐマッパ。
「え・・・
えぐすぎるぞ!」
言いつつ、マッパは口の中に神波動を集束する。
だが・・・
ナキは攻撃の手を緩めていなかった!
「リシテアールの皆!
あちしに、みんなのオナラをよこすにゃ!」
オナラ玉が形成される!
そして・・・
「ほい。
転移にゃ!」
「ぐほっ!?」
あまりのクサさに悶絶するマッパ。
「さらに・・・」
凶悪な笑顔のナキ。
「聖魔核融合ッ!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
次の瞬間・・・
マッパは木端微塵になっていた・・・
「し・・・
信じられんことをする女だ・・・」
ブジータは恐怖していた。
「さあ・・・
あんたの情報を吐くか逃げ帰るか・・・
二つに一つにゃ。
それとも?」
ナキの表情が一際凶悪になった。
「ここであちしが木端微塵にするにゃ?」
火気厳禁!




